首を振る 

サッカーで首を振れという言葉をよく聞く。

しかし、なぜ首を振るのか知っていないと意味がないし、いつの間にか忘れてしまう。

ここいらで一度深く考えてみよう。


なぜ首を振らないといけないのだろうか。

図は人とウサギの視野をあらわしている。(かわいくないウサギだがかんべんしてくれ。)
shiya.jpg

人の目は2つとも前に付いていて視野が約180度しかない。
それに比べてウサギでは目は横についていて、360度の視野がある。
当然の事なのだが、人は後ろがまったく見えない。

この、視野の狭さを効率よく補う為に首を振るわけだ。

眼球を動かすだけでも視野は多少広がる。ただし多少だ。
約200度くらいまでに広がる。まだ後ろは見えない。

体の向きを丸ごと変えることでも視野は広がる。
今まで後ろだった部分が前になる。
しかし、体の向きを変えるという行為は首を振るだけに比べて無駄が多い。

首を振ると言う行為は体の向きはそのままで視野を広げる最も効率のよい運動である。

省エネである。

体をいちいち反転させて視野を確保していたのではライバルに置き去りにされてしまうだろう。

パッと首を振って視野を確保する。
しかし、体は他方向を向いて、別の動作をできると言うわけだ。

パッと振らないといけない。
パッと振ってイメージを焼き付けたら
次の瞬間には自分の動作に集中する。

首を振って得たイメージから周りの状況を得る。
あそこに味方が走りこんだ。
あそこにスペースがある。
敵が走りこんできた。
などの情報を頭に焼き付ける。
このあたりの判断は経験によって差が出るだろう。
どのような情報を得るのかも重要だ。

自分の頭の中をできるだけパノラマにして、全方向の状況を把握する。
そして、次の瞬間には次の動作を判断する。
それの繰り返し。

ほんとサッカーって忙しいスポーツだよね。

ちなみに、人の視野は狭いが、その分2つの目の重なりの部分が広く120度もある。
これは立体的に見るためにとても有利なのだ。
立体的把握能力と言うのもサッカーでは重要な能力だ。

首を振って視野を補えば、肉食動物の立体的把握能力と、ウサギ並みの視野の両方を発揮できる言うものだ。

さあ今日からできるだけ首を振ってみよう。
[ 2007/12/16 10:49 ] 中級 | TB(1) | CM(0)

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